人見知りだった彼女…

「自分から声をかけて友達になったんです」
4年前、夏期講習の昼の時間に彼女は言った。

人見知りの彼女は、初対面の人がいるとかなり大人しい。
ただ慣れると、一気におしゃべりになる。
学校でのこと、友達のこと、家での話、習い事の先生の話。
とても楽しそうに話す。

慣れれば次から次に話題が出てくる彼女も、自分から積極的に話しかけることはなかなかできないようだ。

ところが、中3の夏、彼女は積極的に話しかけ自ら友達を作ったのだ。
何がきっかけだったのか、それはわからない。
ただ人生における大きな転機になったことは間違いない。

その後、高校受験では第一志望校に見事合格。
そしてたくさんの仲間に恵まれ、充実した高校生活を送っていく。
この充実した日々こそ、中3の夏に得た自分への自信によって、自らが作り出した環境とも言えるだろう。

彼女とは、今アシスタントをお願いしているK.Yさん。
アシスタントとして積極的に子供たちに話しかけてくれている。
とくに大人しい子供たちに。
自分から声をかけることが苦手な子供たちを、まだ人見知りだったころの彼女自身に重ね合わせているのかもしれない。
今では、子供たちのことで私が知らない情報まで持っていることがあるくらいだ。

彼女が入塾したてのころからは想像できないくらい積極的で、それでいて冷静に状況を考えて行動してくれている。
何より常に向上心を持って仕事に取り組んでくれていることがとても心強い。

そんな彼女にアシスタントをお願いして、心からよかったと思っている。

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