神の国　島根

「先生は、何県出身なの？」
小学生の授業で質問された。
私は島根県出身。
言わずと知れた神の国。
10月は日本全国の神様が島根県にある出雲大社に集まることから、全国的に「神無月」と呼ばれる。
しかし、島根県の出雲地方は10月を「神在月（かみありづき）」と呼ぶ。
このことを、トワード生中学部の子たちはほとんど知っている。
なぜなら、ことあるごとに私が言いふらしているから（笑）

「先生は、何県出身なの？」
なんて絶妙なフリをしてくれるのだろうと、クイズ形式で当てさせることにした。
「千葉県？」「ちがう」
「東京だ！」「ブー」
「山形？」「ちがいます！」
さすがにノーヒントで47都道府県から当てるのは厳しい。
「どこらへん？」
いい質問が来た！
「西のほうかな」
「兵庫！」
「広島？」
「鳥取！」
だんだん近づいてきた！
「島根―」
「正解―！」
そして、前述のうんちくを語って授業に戻る。

何気ない普段の一コマだったが、
ふと改めて思い返してみると、
「西のほう」とヒントを出した後、出てきたのが見事に西日本の県だったことに驚いた。
頭の中に日本地図が入っていないと、おそらく出てこないだろう。
大人でも、四国と中国地方の県を間違える人は多い。
そんな中、次から次へと県名を答えた彼らはすばらしい頭の使い方をしていると感心してしまった。
勉強は勉強、日常生活は日常生活と区別することなく、学ぶことができたなら彼らのように楽しく勉強できるのだろうなと思う出来事だった。

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